つれづれーなり

徒然なるままに書いていきます。

骨折との闘い「前半」

今年もいつの間にか、折り返し地点に近づきつつあるが、今年の初めに起きて、なかなか終わらない悲劇というか受難に関して書きたいと思う。

 

僕が経験した舟状骨骨折のことである。これを書いている6月時点ではもう骨はくっつきリハビリとして筋トレをしている状態である。

 

長くはなるが、思い出して、今後忘れないようにここに刻む。

 

 

僕はサッカーが好きで、いつでもフットサルとかサッカーをしたいという気持ちはあるものの、なかなかそういう機会が訪れることがなかった。

しかし、今年の初め、会社の先輩に誘われて約2年ぶりにフットサルをやることになった。1月末のことであった。

ブランクがあるものの、何気にここ数年体を動かすように努めていたので、体力もそれなりに持ち、楽しく汗を流していた。

 

しかし、そのさなかにそれは起きたのであった。

 

フットサル中、僕がボールをキープしているとき、たまたま運悪く、両サイドから激しめのディフェンスが来たのであった。ブランコのカニばさみ張りの機転がないとしのげないような場面で、僕はあっさりボールを奪われつつバランスを崩し、体が宙に舞った。

そして、、、そのまま手をつき受け身をとった。全体重が右手にかかり、手をついたときはかなり痛かった。

 

手は痛かったものの、捻挫かなと思い、その日は、その後フットサルを続け、打ち上げでお酒を飲んだ。

その次の日、右手は少し腫れ、痛みはなかなか引かず。

骨折かななんて頭をよぎったが、数日後、腫れが引いたので、大丈夫かと思い、しばらく放置した。

 

しかし、その後も手は痛かった。

痛みが続くので、1度病院に行こうと試みた。

仕事があるので土曜日に行くことにした。

あれは忘れもしない、2月11日建国記念の日、病院にいった。

土曜日にやってる病院に行った。

やっていなかった。祝日だからであった。

国に裏切られた気分で、寒い中、帰宅した。

早起きしたのに、、、ふてくされた。もう病院なんて行くもんか。

 

ふてくされたのと、仕事が忙しかったのもあり、病院にはその後2週間行かなかった。

 

そして、2月末、もう一度病院へ行くことにした。

その時は、予定があったので、珍しくも日曜日にやっている病院へ行った。

日曜のため、本来の医者ではなく、代診の医者であった。

医者へこれまでの過程を伝える。

医者「うーんたぶん折れてはいないと思うんですけどねー。とりあえずレントゲン撮ってみましょう」

レントゲンを撮り、再び診察。

医者「うーんどうやら折れているっぽいですね。ここのあたりに線が入っているみたいなんで」

なんともぼやけたように見えるレントゲン画像であった。

医者「この骨は、舟状骨と呼ばれる部分で、折れると手術してボルト入れたりするんですけど、でも、まあギプスして様子をみてみましょうか。それじゃ、施術室でギプスを巻いてもらい、今日は終わりです。」

的なことを言われた。ぼやけた写真に疑りつつ、医者の言葉じりから責任感のなさを感じつつも、そんなもんなのかと思い、ありがとうございました。と言って診察室をあとにする。

ギプスを巻くのを待合室で待っていると、スポーティーな整体師?的な人が近づいてきた。

整体師「〇〇さんですか?ちょっと手を見せてください」

曲げられる。

整体師「痛いでしょ?これやっぱり舟状骨折れてますし、腫れもひいちゃってるし、ギプスじゃ絶対治りませんよ」

僕「え。。。」

整体師「なんでこんなに放置したんですか?」

と怒られる。そもそも近づいてきた時から怒っている顔をしていた。

僕「いや、ねねね捻挫かなと思いまして。。。」

整体師「まあとにかくこれは、手術が必要なんで、今日ギプスを巻いても意味がありません。ここの骨は周りに血管が少なくて、そもそも治りにくいんですよ。しかも腫れが引いてるってことは、折れたところに血が向かっていないことなんですよ。今日の先生は代診の先生だから正直、分かっていないんですよ。手術はここではできないから、紹介状を書いて大きな病院で手術することにはなりますけど。とにかく、もう一回平日にきて、ちゃんとした先生に診てもらってください。」

僕「は、はあ」

整体師「けがは放置しちゃだめですよ」

急に近づいてきたスポーティーに面を食らいつつ、納得し、分かりました。ありがとうございます。と言い会計をすませ、病院をあとにする。

 

ただの捻挫と思っていたのに、ことが大きくなってしまった。

とにかくもう一度病院へいくことになったが、どうせ行くならちゃんとしているところへセカンドオピニオンをもらいに行こう。と思い、住んでる界隈で一番よさそうな病院へ平日休みを取り、行くことにした。

その病院の先生の見た目はやくざであった。やくざへ、ビビりつつ、別の病院へ行ったのですが舟状骨が折れてるみたいなんですけど不安なんでここに来ました的なことを話した。

やくざ「あーそれ絶対折れてるよ。なんで放置したの」

また怒られた。ましてや、やくざに怒られた。とりあえずもう一度レントゲンを撮ることに。

レントゲンを撮り、再び診察室。

やくざ「あーぽっきりいっちゃってるね。こりゃ手術だね。紹介状を書くよ」

紹介状をもらい、今度は執刀医のところへ行くことに。

 

大きい病院だったので、レントゲンの他にMRIを撮った。

診察室でMRIを確認する。3次元で立体的に映し出される僕の骨に感動し、思わず、おおっすごいですね!と発する。

執刀医「いや、全然すごくないです。普通です」

と否定される。

執刀医「舟状骨骨折ですね。この骨は放置しやすいから、折れてすぐ手術する場合と、しばらく放置して少し折れた部分が削れちゃって骨の移植が必要な場合とっていう感じで段階があるんだけど、全部で4段階あるうちのこれは2段階目くらいかな。もっと早く気が付けばね、ほんとに手術って言っても骨に穴をあけるくらいで済んだんだけど」

まじかよ。もっと早く気づけば。。。建国記念日になおさらの恨みを持ちつつ、その後の説明を聞いた。

執刀医「どうだろうなー、うまくいけば、移植しないで済みそうだけど。開いてみて考えるか」

僕「移植ってどんな感じにやるんですか?」

執刀医「腕の骨を薄く取り出して、骨折したところの骨と骨の間を埋めるんですよ。隙間が大きくなると腰の骨盤の骨からもってこないといけないので、大規模になるんですけど。まあ今回の場合、骨盤まではやらなくていいともうけど、開いてみて考えます。うーんそれよりどうしようかなどっちの方向からボルトを入れようかな。。。普通はこっちのほうから入れるんだけどなー」

執刀医はボルトの入れ方を思案しているようだが、それよりも僕はその前に説明された骨の移植のディテールを聞いて血の気が引いた。気分が悪くなり、すいませんトイレ行きます。と途中退室。トイレで吐きそうになりつつ、体調が少し良くなり、再び診察室。

執刀医「あれ、具合悪くなった?」

僕「いえ」

執刀医「よくあることだから、無理しないでね」

とやり取りをした。手術を行ってから、約2か月ギプスをし、その後完全に骨がくっつくのには2~3か月くらいかかるとのこと。

そして、いよいよ手術日が決まる。手術は別の病院で行うのと、手術前に検査をするので 、もう一度病院へ行くことに。

 

手術前の診察

手術は伝達麻酔という麻酔で行う。手術時間は1時間半くらいとのこと。

血液検査の際に伝達麻酔痛いですかと聞いてみると、看護婦たちは口をそろえてすごく痛いといい、ビビる。あと看護婦たちは伝達麻酔をでんまと略す。

(関係ないけど、胸のレントゲンの結果をみたら心臓が人より大きいということを聞いてビビった。)

 

そんな感じで人生初めての手術を行うこととなったのであった。

 

それまでの僕はふりかえってみると、なんだか調子に乗っていて(主に金銭面、金遣いが荒かった)、年末に大事なカメラのレンズを落として壊したことや、今回の出来事で、あまり調子に乗るなよって天から言われているような気がした。手術にはお金がかかるし、今シーズン買ったスノボの板は、1度使っただけで、今年の役目を終えてしまった。ましてや昨年かったロードバイクで、春の桜巡りをしようと思っていたものの、それもできなくなってしまった。

今年の目標は貯金であったが、そんなことお構いなしで、お金を使っていたバチが当たったのかもしれないと思い。それから少しずつ自重するように、振り返ると、なったのかもしれない。

したがってこれは振り返ると自分にとってはいいことだったのかもしれない。

 

そんな感じで長くなってしまったが、手術とその後を「後編」にて書く。